抗菌薬(抗生物質)は、ウイルスが原因の風邪に効果がないにもかかわらず、
一般の人の3人に1人が「処方するのは良い医師」と思っている。
=ヨミドクターより=
このことは、
国立国際医療研究センター(東京都新宿区)による意識調査で分かった。
こうした患者の意向に沿って処方する医師が6割に上る
という別の調査結果もあり、医師、患者の双方が
抗菌薬の安易な使用を助長している実態が浮かび上がったという。
抗菌薬は細菌の増殖を抑える働きを持つが、
乱用するとかえって薬が効かない耐性菌の出現につながる。
鹿児島大病院でも今月、耐性菌に感染した患者の死亡例が明らかになった。
厚生労働省は2年前、使用量を減らす行動計画をまとめ、
風邪の治療ではできるだけ使わないよう求めているという。
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